当工房でアルダー材を使い始めたのは2012年の夏。
品薄となって入手困難なかつら材に代わる木材とし初めて購入しました。
アルダー材は、かつら材に代わる木材として以前から注目していたのですが、試しに何枚か購入することが難しく、1バンドル(3立方くらい)まるごと買わなければならないと言われていたので、「そんなにたくさん買って、使えなかったらどうしよう。」と躊躇していました。
2012年当時、「ZEKOO」という通販雑誌に年に1~2回載せて頂いていました。
通販で1度に100個近い注文が入ってしまうと、貴重なかつら材が一気になくなってしまうので「通販はもう無理かな?」と思っていたのですが、36ミリの厚さのアルダー材ならバラ売りしてくれるというので、思い切って使ってみることにしたのです。
実際に使ってみると、品質はかなり安定していてかつら材より少し硬く、「壊れにくくていいかも?」と思えるようになりました。
そして、2013年11月から、厚さ49ミリのアルダー材を1バンドルまとめ買いするようになったのです。
当時はまだ円高真っ最中だったため、アメリカからの輸入材であるアルダー材はかなりお手頃な値段でした。
しかし、その後の円安の影響を受けて、購入するたびに値段が上がっています。
1バンドル3立方で計算すると、2013年の購入額が税込52万円ほど、今回注文したものが税込71万円ほどになります(消費税も上がってます)。
アルダー材は計画的に植林されているため、なくなる心配はないと言われていますが、このまま値上がりが続くと日本では買い手がなくなり、輸入自体がなくなるんじゃないか?ということまで心配されています。
いずれにしても貴重な木材、少しでも無駄にならないように使いたいです。
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手前がアルダー、奥に積んであるのがかつら材 |