2017年5月3日水曜日

明神平

4月30日、明神平にテントを担いで登り1泊してきました。
今回の目的は、天の川の撮影です。
天の川といえば夏のイメージなのですが、この時期でも見ることができるようです。
下調べした情報では、今の時期は午前1時くらいに東の空から天の川が登ってくるようです。
ゴールデンウイークの天気の良さそうな日を狙って登ろうと思っていたのですが、予報では30日がベストみたいでした。

テントを担いで山に登るのは25年ぶりでしょうか?
なるべく荷物を減らして軽量化したのですが、カメラを入れて重さを測ると19キロ。
無事に登れるでしょうか?

夕方までに着けばいいので、遅めの出発でゆっくりゆっくりと登ります。

途中、かわいい「ヒトリシズカ」がたくさん咲いていて疲れを癒やしてくれました。


3時間ほどかかって、ようやく明神平に到着。
芝生の広場にはテントがいくつかあると思っていたのですがテントはゼロ。
ほとんど貸切状態でした。
明神平は風が強く、林の中にテントを張る人が多いようです。
この日は、私たちの他に3張りテントがありました。

風は強かったのですが、天気は雲一つない快晴です。
この天気が朝まで続きますように・・・




夕方、周辺の林の中でシカを撮影。
群れの中に1頭だけオスがいたので、モデルになってもらいました。



暗くなる前に食事をして、シュラフにくるまります。
アラームを2時にセットしていたのですが、空が気になって何度も目を覚まします。
10時30分頃、外を見ると満点の星空。
たまらず外に出て写真を撮りましたが、やはり天の川はまだ昇って来ていません。
西の空には三日月が沈みかけで、あと数時間で月が沈み天の川が昇って来ます。


再びシュラフにくるまり、目を覚ますと1時30分。
「そろそろ昇ったか?」と外をのぞくと、白い帯がうっすらと東の空に横たわっていました。
肉眼ではうっすらとでも、写真に写すと鮮やかに浮き上がります。
夏の天の川は縦に伸びていますが、春の天の川は横に伸びているので、うまく写真に収まります。



無事に撮影が終え、2時間ほど眠ると空は白み始め星は消えていました。



早朝に少しシカの撮影をして、朝食を食べ下山です。
朝は、メスのシカしか見れませんでした。

食事中のメスジカ。
美味しそうな緑色のバイケイソウの葉には毒があり、シカも食べないようです。


下山の途中、ひとみさんが魚を見つけ、「大きな魚がいた。」と呼んでいる。
「本当か?」と疑いつつしばらく待つと、そこそこ大きなイワナが姿を見せた。
どうやらこの場所はイワナの食事場になっているようで、水面に落ちた昆虫が川の流れと逆向きにゆっくりと流れて来るのです。
それを待ち構えたイワナが、昆虫をパクリと食べる瞬間を何度も見ることができました。
めったにないチャンスなので、ゆっくり撮影して下山しました。